土木デザイン設計競技 景観開花。2016

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株式会社 オリエンタルコンサルタンツ

江陽閣ガーデンテラス(複合商業施設)

「江陽閣ガーデンテラス」は、青森県八戸市が中心市街地活性化基本計画の中で重点事業に位置付ける「六日町地区優良建築物等整備事業」として官民連携で取り組まれた民間事業主によるプロジェクトである。

市が運営するブックセンター、商業テナント、オフィス、レストラン、カフェ等がテナントとして入居する複合商業施設機能加え、1階に整備された公共的通路と花小路(横丁)がつながることによる回遊性の向上、ならびに屋上テラスなど滞留空間の整備により、市民に愛されるにぎわい拠点機能も備えた施設である。

中心市街地は昭和40年代に建てられた古い建物が多く、まちのカラーに乏しいことから、地域の伝統色から外壁など建築物の意匠を考えた。

小名浜港東港地区臨港道路橋梁

本橋は,小名浜港の3号埠頭と新たに建設される東港地区国際物流ターミナル(人工島)を結ぶ臨港道路のうち,航路部を跨ぐ5径間連続エクストラドーズドPC箱桁橋である。小名浜港は,福島県内最大の港であり,いわき市における水辺の玄関口,海辺の賑わい空間の拠点として位置付けられていることから,「小名浜港の新しいランドマークとして眺望や利用を通じて愛着が感じられる橋」をデザインコンセプトとして橋梁計画および細部デザインを行った。特に塔部のV型形状の橋脚はシンボリックな景観を創出している。また,海上の航路部を跨ぐ橋梁であることから,種々の塩害対策を施し,耐久性の高い橋梁を目指すとともに,航路上での維持管理作業を軽減するため,中間支点に支承を設けないラーメン構造を採用している。

札幌市路面電車 ループ化区間停留場

(狸小路停留場(外回り、内回り)、西4丁目停留場(内回り))

路面電車のループ化に伴い新設した3つの停留場である。ループ化は、今後札幌市が迎える超高齢社会に向けて、人に優しいまちづくりの一環として利用者の利便性の向上を図るとともに、市内の回遊性を高め、札幌駅前通の魅力向上やにぎわいにつなげるための取り組みである。

特徴は以下の3点である。

① SAPPORO の新しい顔となる先進的な構造デザイン

札幌の目抜き通りとしてのにぎわい、多様性、美しさの創出を目指して、スチールのサンドイッチパネル構造によるモノコックで彫塑的なデザインとした。

② 歩道と一体化しスムーズに導かれる形状デザイン

札幌で初めてのサイドリザベーションによる軌道の特徴を生かして、円弧状で滑らかなデザインとし、歩道から停留場にスムーズに導かれる形状とした。

③ 開放的で透明感のあるデザイン

長さ27mの停留場を両端と歩道側の3つの壁だけで屋根を支持する構造にするとともに、軌道側にある20m の開口部にガラスをはめ込み、開放的で透明感のあるデザインとした。

  設計統括 : オリエンタルコンサルタンツ

  意匠・デザイン : 株式会社ネイ&パートナーズジャパン

  構造 : 株式会社ネイ&パートナーズジャパン+株式会社オーク構造設計